一回休み

谷岡一郎「『社会調査』のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ」を読む。
評判通り面白いですね。朝日読売といった新聞を始め、週刊誌、政治団体の発表する、自分たちのしたい主張に箔をつけるために行われる「社会調査」への徹底的な批判と罵倒。特に調査について、どこが間違っているかを読者に考えさせる部分は下手な推理パズル、いや推理小説よりも数倍スリリングで楽しめます。

こういう本を読むと、「途中に唐突に出てくる学会への批判は何のためにあるのだろう」「著者プロフィールの『海外でも数多くの論文を発表している』の真意は」とか全方向にリテラシーが働いてしまいます。というか単なる邪推だな。

メディア・リテラシー」って、「心にいつもひとりのナンシーを」((c)大月隆寛)ってことなんですね。