後半生、いってみよう!

怒号と悲鳴と謝罪と領収書が飛び交う年度末。確定申告はお早めに。もう遅いか。
人々の心もどんどんどんどんすさんでいく中、いまさら真心ブラザーズの「すばらしきこの世界」が沁みます。ボケた頭でくしゃみを一発。花粉症ではないけれど。


しかし、これからは歌詞の引用はもちろん、歌詞サイトへのリンクへも派生使用料を取られる時代になるんじゃなかろうか。いや、「取る側」が同じ妄想考えたらそれはもう始まりだから。


山本夏彦名言集 何用あって月世界へ」を読む。すさんでるでしょう。
中にこんな言葉が。

著作権は以前は三十余年で自然消滅したが、それを五十年に延長せよと、作詞作曲家たちは当局に迫って、のばしてしまった。歌は自らうたわれることを欲するのに、うたえば二重三重に金をとって、なお不足で五十年にのばすとは図々しい。この協会はいまに我々が鼻歌うたっても、かけつけていくらかくれと手を出すようになるに違いない。「もらい乞食はよしとくれ」と、子供なら言うところだ。

(P.55より)

やっぱり昔から変わらないんですな。
しかし名言集から物をひくと自分が書いた当人になったかのような錯覚に陥るなあ。注意せねば。


何だかいかりや氏を「長さん」と呼ぶのはどうにもこそばゆい。「いかりや」「いかりや長介」なのです。
私にとって氏はベーシストでも俳優でもコントの実作者・指揮者でもなく、他のメンバーを怒鳴りつけ、命令し、メンバーにコケにされる「大人」「先生」「母ちゃん」「兵長」「師匠」でした。
今、こんなに寂しいのは「親孝行したい時に親は無し」というような気分なのでしょうか。