こん平では考えられないことです。
夏なんですか。
舟越健之輔「黒枠広告物語」を読む。
人が亡くなった時に新聞に掲載される「黒枠広告」について明治の誕生から現在までの歴史を振り返ったもの。
斎藤緑雨や西条八十のような例外を除けば、その性質上、黒枠広告に故人自体の思いが介在することはほとんどなく、定型文が中心となる関係上、その歴史が人の生き死にというウェットなものを扱いながらかなりドライに描かれていて、山田風太郎「人間臨終図鑑」のような味わいでした。
個人的には序章として書かれた、筆者自身が黒枠広告を獲得するための回顧談が、昭和40年代感が出ていて興味深かったです。
青山ブックセンターつぶれちゃいましたか。
あそこの通販で安田謙一「ピントがボケる音」を買うと、特典として未収録の文が読めるというのがあったんで、そこで買おうと思ってたんですが、あれ以来そのままになっちゃったなあ。
浅羽通明「アナーキズム」「ナショナリズム」を読む。
昔読んだ、呉智英「封建主義者かく語りき」の事とか思い出しておセンチな気分になってしまいました。
あの本でサラリと書かれていたことが、深読みするとこういう意味があったのか、とかいう発見もあったりして。ああ、こういう道もあったんだなあ。
いろいろ書いときたいことはあるのですが。