北斎スイッチ

調布グリーンホールまで「立川談志と若手精鋭落語家の会」を見に行ってきました。
 所要が終わらず、開演時間に間に合いそうもなかったので今日はあきらめようかな、とも思ったのですが、「ここで談志見とかないと次いつ見られるかもわからんな」と思って遅れて行くことに。
 行ってみたら立川談春が「おしくら」を口演中。柳家三三が見れなかったのが残念。
 中入り後、林家たい平の「七段目」。正直、まくらの時事ネタでは引っ張られるものがありませんでしたが、その後の噺の方は歌舞伎役者の物真似といい、地肩の強さを出してるように思えました(得意ネタらしいです)。
 で、最後に談志。出だしはいつものように諦観たっぷりの時事放談。笑いを取る気ゼロ。この日に自殺したポール牧さんやライブドアとかがネタになってました。その後に世界のジョークをいくつか。(アフリカ版のロシアン・ルーレット、アフリカン・ルーレットというものがあって…)前のたい平と比べてみても、この方のまくらの処理の仕方は特殊なのかな。
 演目は「青龍刀権次」。どんな噺かは全く知らなかったのですが、ネットで調べてみたらもともと講談のネタなんですね。最初は出だしのジョークを引きずっていて、「このパターンではこういうジョークもある」なんて感じであちらこちらに脱線しながらという感じだったんですが、途中からは演題に一直線。幕末の頃、偶然武士の芸者殺しを目にした権次が二度の入獄を経て、ついにその男と対面したが、謎の女・爆裂お玉にピストルをつきつけられ…というところでお時間となりました」という形で幕。その後の談志の語りによれば、筋が飛んでしまい、ほとんどはアドリブでつないでいったという話し。力技だなぁ。
というか、この続きってどんな話なんだ?これでも見に行ってこようかな。