ナンシー偽りの証をたつるなかれ

「KAWADE夢ムック ナンシー関」を読む。
読んでて思ったのは、ナンシー関について書くのは難しいってことだった。それはまるでテレビを論じるのは難しいのと同じように。って何を書いてるんだ私は。口調が似てきたような気がしてきたがそのまま続ける。
知己のある作家やライターが「関直美」との交流の思い出を語るのは、確かに貴重なお話ではあるのだけれど、それはテレビの芸能人が業界の裏側を語るのとどれだけ違うのだろう。いや、需要があるのはわかるしそういう裏話も楽しんだのではあるけれど。
かといって、ナンシー関を論じた小文のうちのいくつかは、人物批評としても、テレビ批評としても芸になってない、というのが正直な感想。
結局、一番味わい深かったのは「ナンシー関 名言&名パック集」。とりわけこの発言。
「他人から『趣味』を見破られることが、どれだけ重大であるか、の覚悟が必要だと思う。」
この発言は痛い。こういう日記を流している自分にとっては特に。