トニーもカークにも

宮沢章夫「牛乳の作法」を読む。
今は「わからなくなってきました」系のエッセイよりも、こちらの文章の方が興味がある。そういう気分なのかなあ。
ところでいろいろな媒体に載せられた文章を集めたこの本、初出の表示がありません。どうも本を読む際にはそれらが書かれた媒体を意識するようで、その際に無意識のうちにその文章の「立ち位置」を確かめているのですね。そのせいか、この本はどうも読んでて落ちつかない。その辺が何だか面白かった。
…てなことを書こうとしてたら、「富士日記」3月5日に書かれた文章に同じようなこと書かれてました。西手新九郎。